デンマークブログ - Life in Denmark

日系企業の駐在員としてデンマーク赴任後、現地企業に転職。北欧、ヨーロッパでの日常の出来事や仕事に関する話題を発信していきます。

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【仕事編】伸び代を維持するために大事なこと

皆さんこんにちは、ひでじろうです。

 

皆さんの周りで伸び代があるな、と思うような人はいますか?

それはどういう人でしょうか?

『伸び代』と聞くと若い人や新人を思い浮かべる人も多いと思います。

反対に年を取れば取る程なくなっていくものと思う人も多いでしょう。

伸び代があるとはどういうことでしょう?

僕はずばり、変化に対応すること、だと思っています。

 

今回の記事は国内、海外関係なく、全てのビジネスパーソンの方々はもちろん、

これから社会に出る学生の皆さんにも役立つ情報だと思いますので、

ぜひ読んでいただければと思います。

 

 

 

ビジネスの世界における変化の速さを理解する

僕が就職したのは2000年代前半。

生産技術という、生産現場のムダやムラをなくし効率よく製品を作ることができるか、

設備や人の稼働率を上げ、生産効率を上げるための改善を立案し、実行していく、

ということが仕事でした。

新人研修が終わり、配属されて間もなく先輩に言われたことは今でも覚えています。

『今、現場でやってるやり方を5年後も同じやり方でやってたら、完全に他に抜かされて、

工場ごとなくなってると思っていいよ

その時は、5年か、そんなもんなのかな、となんとなーく思うだけでしたが、

時が過ぎるにつれて次第にその意味を理解するようになり、今では忘れられない言葉になりました。

現に僕が最初に配属されたその工場は残念ながら今から5年ほど前に閉鎖になってしまいました。

業種や製品にもよりますが、今ではこの変化のサイクルがもっと早くなっていることは言うまでもありませんね。

 

ここで大変興味深い、もしくは少しショッキングなデータをお見せしたいと思います。

世界時価総額ランキング(企業の価値を評価するための一つの指標)の平成元年と30年のデータを比較したものになります。

f:id:Hidegiro:20220219005958j:plain

https://diamond.jp/articles/-/215484?page=2

 

皆さんいかがでしょうか?最初に何を思いましたか?

この右側の表は平成30年時点なので、現在では既に変わっています。

僕が最初にこれを見た時、真っ先に思い浮かんだのは、先に挙げた先輩の言葉でした。

失われた30年という言葉を聞くようになり、最近になってGAFA時価総額が日本企業全体の時価総額を上回ったというニュース…

長い間日本経済が停滞している間に、周りは進み続け結果ここまで変わってしまったんです。しかしここまで顕著に跡形もなくかわってしまうと衝撃ですね。

逆に我らの父ちゃんらの時代はすごかったんです。世界を旋風するとはこのことだなと。日本企業の強さ、圧倒的だったんですね。

 

これからも変わり続ける

更に言うと、今はアメリカの企業が世界を牽引していますが、

もしかすると5年後、10年後にはこれがガラッと変わっているかもしれません。

いや『もしかすると』ではなく変わっていると考えるのが普通だと思います。

アメリカはまだこれからも人口は増加していくと見込まれており、

国自体は成長はし続けると考えられていますが、

GoogleAppleがこれからも先頭を走り続けていくためには、これからも変わり続けていかなければいけないということですね。

さもなければ5年後の順位は全く違った企業になっていることは間違いないでしょう。

 

伸び代を維持するために

これは個人にも大いに当てはまることだと思います。

では伸び代を維持しこれからも成長し続けていくために、そして変化に対応し続けていくために具体的にどういう風にしていくことができるのでしょうか。

自分の経験を踏まえて考えてみました。

 

受け入れる

それは、まずは受け入れることだと思います。

ここで言う受け入れる、とは

  • 周りの変化を理解すること
  • 他者の意見を聞くこと

ということを意味します。

人間というのは安心安定が大好きですね。僕も大好きです。

出来ればずっと同じでいたい、変わりたくない。

でも、残念ながらそうはいかないのが世の中です。仕事もそうです。

まずは自分の周りのものは常に変わり続けていくんだということを理解することが大事だと思います。

そして周りが変わるにつれて、人の考え方や捉え方、やり方も変わってきて当然ですよね。

なので次のステップとしては周りの人たちの意見を聞いてみて、異なる考え、やり方もあるんだな、と視野を広げてみることです。

変えたくないこともあるでしょうし、自分のほうがわかっている、と思うこともあるでしょう。

そういうところがあってももちろんいいと思いますし、拘りをもつことも大事ですね。

ただたまーに自分の頑固なフェンスを一旦スッと下して、聞いてみることで違った視点、視野が広がることは間違いありません。

 

自分に落とし込む

次に大事なステップとしては、自分なりに嚙み砕いて活かせることはないか考えてみることです。

自分が取り入れることはできないか、活かせるところはないかと自分なりのやり方に落とし込んでみることです。

自分が納得いくものであればいいですが、何も聞いたことをそのまま自分がやる必要は全くありません。

かといって、はなからシャットダウンしてしまうのはもったいない。少し立ち止まって、どこか活かせるところがないか考えてみましょう。

 

研修生から学んだ経験談

僕にこう思う切っ掛けとなったのは、5年ほど前、自分のチームに入ってきた研修生でした。当時の彼は26、7歳だった思います。

自分よりも10歳以上若く、経験も浅い(というか殆どない)学生の研修生が提案してくれたやり方に対し最初は、上手くいかないんじゃ、と否定的でした。

ただ一生懸命に取り組み姿と、『失敗しても大したロスにはならないな』と判断し取り入れてみた結果、思わぬ形でうまく事が運び、最終的に次のステップにつながる形になりました。

それまで自分のことを頑固者だとか、意志が固いなんかは決して思ったことはなかったですが、それ以降、もっと若い人の意見や考えを取り組んでいかないとダメだな、と思うようになりました。

その後、多くの研修生を受け入れましたが、新しいフレッシュな考えをもった彼らから多くのことを学ばせてもらいました。

 

最後に

今回は、伸び代を維持し成長し続けるために大事なことを自身の体験談を踏まえて書いてみました。

偉そうなことを書いていますが、そうはいってもまだまだ日々勉強の毎日です。

凹むときだって多々ありますし、後から振り返って後悔することだってあります。

ただあの研修生の一件は自分の考えに大きな影響を与えたことは確かで、

ある意味自分へのトレーニングだと思って、思いついたときに振り返るようにしています。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。