デンマークブログ - Life in Denmark

日系企業の駐在員としてデンマーク赴任後、現地企業に転職。北欧、ヨーロッパでの日常の出来事や仕事に関する話題を発信していきます。

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【仕事編】伸び代を維持するために大事なこと

皆さんこんにちは、ひでじろうです。

 

皆さんの周りで伸び代があるな、と思うような人はいますか?

それはどういう人でしょうか?

『伸び代』と聞くと若い人や新人を思い浮かべる人も多いと思います。

反対に年を取れば取る程なくなっていくものと思う人も多いでしょう。

伸び代があるとはどういうことでしょう?

僕はずばり、変化に対応すること、だと思っています。

 

今回の記事は国内、海外関係なく、全てのビジネスパーソンの方々はもちろん、

これから社会に出る学生の皆さんにも役立つ情報だと思いますので、

ぜひ読んでいただければと思います。

 

 

 

ビジネスの世界における変化の速さを理解する

僕が就職したのは2000年代前半。

生産技術という、生産現場のムダやムラをなくし効率よく製品を作ることができるか、

設備や人の稼働率を上げ、生産効率を上げるための改善を立案し、実行していく、

ということが仕事でした。

新人研修が終わり、配属されて間もなく先輩に言われたことは今でも覚えています。

『今、現場でやってるやり方を5年後も同じやり方でやってたら、完全に他に抜かされて、

工場ごとなくなってると思っていいよ

その時は、5年か、そんなもんなのかな、となんとなーく思うだけでしたが、

時が過ぎるにつれて次第にその意味を理解するようになり、今では忘れられない言葉になりました。

現に僕が最初に配属されたその工場は残念ながら今から5年ほど前に閉鎖になってしまいました。

業種や製品にもよりますが、今ではこの変化のサイクルがもっと早くなっていることは言うまでもありませんね。

 

ここで大変興味深い、もしくは少しショッキングなデータをお見せしたいと思います。

世界時価総額ランキング(企業の価値を評価するための一つの指標)の平成元年と30年のデータを比較したものになります。

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https://diamond.jp/articles/-/215484?page=2

 

皆さんいかがでしょうか?最初に何を思いましたか?

この右側の表は平成30年時点なので、現在では既に変わっています。

僕が最初にこれを見た時、真っ先に思い浮かんだのは、先に挙げた先輩の言葉でした。

失われた30年という言葉を聞くようになり、最近になってGAFA時価総額が日本企業全体の時価総額を上回ったというニュース…

長い間日本経済が停滞している間に、周りは進み続け結果ここまで変わってしまったんです。しかしここまで顕著に跡形もなくかわってしまうと衝撃ですね。

逆に我らの父ちゃんらの時代はすごかったんです。世界を旋風するとはこのことだなと。日本企業の強さ、圧倒的だったんですね。

 

これからも変わり続ける

更に言うと、今はアメリカの企業が世界を牽引していますが、

もしかすると5年後、10年後にはこれがガラッと変わっているかもしれません。

いや『もしかすると』ではなく変わっていると考えるのが普通だと思います。

アメリカはまだこれからも人口は増加していくと見込まれており、

国自体は成長はし続けると考えられていますが、

GoogleAppleがこれからも先頭を走り続けていくためには、これからも変わり続けていかなければいけないということですね。

さもなければ5年後の順位は全く違った企業になっていることは間違いないでしょう。

 

伸び代を維持するために

これは個人にも大いに当てはまることだと思います。

では伸び代を維持しこれからも成長し続けていくために、そして変化に対応し続けていくために具体的にどういう風にしていくことができるのでしょうか。

自分の経験を踏まえて考えてみました。

 

受け入れる

それは、まずは受け入れることだと思います。

ここで言う受け入れる、とは

  • 周りの変化を理解すること
  • 他者の意見を聞くこと

ということを意味します。

人間というのは安心安定が大好きですね。僕も大好きです。

出来ればずっと同じでいたい、変わりたくない。

でも、残念ながらそうはいかないのが世の中です。仕事もそうです。

まずは自分の周りのものは常に変わり続けていくんだということを理解することが大事だと思います。

そして周りが変わるにつれて、人の考え方や捉え方、やり方も変わってきて当然ですよね。

なので次のステップとしては周りの人たちの意見を聞いてみて、異なる考え、やり方もあるんだな、と視野を広げてみることです。

変えたくないこともあるでしょうし、自分のほうがわかっている、と思うこともあるでしょう。

そういうところがあってももちろんいいと思いますし、拘りをもつことも大事ですね。

ただたまーに自分の頑固なフェンスを一旦スッと下して、聞いてみることで違った視点、視野が広がることは間違いありません。

 

自分に落とし込む

次に大事なステップとしては、自分なりに嚙み砕いて活かせることはないか考えてみることです。

自分が取り入れることはできないか、活かせるところはないかと自分なりのやり方に落とし込んでみることです。

自分が納得いくものであればいいですが、何も聞いたことをそのまま自分がやる必要は全くありません。

かといって、はなからシャットダウンしてしまうのはもったいない。少し立ち止まって、どこか活かせるところがないか考えてみましょう。

 

研修生から学んだ経験談

僕にこう思う切っ掛けとなったのは、5年ほど前、自分のチームに入ってきた研修生でした。当時の彼は26、7歳だった思います。

自分よりも10歳以上若く、経験も浅い(というか殆どない)学生の研修生が提案してくれたやり方に対し最初は、上手くいかないんじゃ、と否定的でした。

ただ一生懸命に取り組み姿と、『失敗しても大したロスにはならないな』と判断し取り入れてみた結果、思わぬ形でうまく事が運び、最終的に次のステップにつながる形になりました。

それまで自分のことを頑固者だとか、意志が固いなんかは決して思ったことはなかったですが、それ以降、もっと若い人の意見や考えを取り組んでいかないとダメだな、と思うようになりました。

その後、多くの研修生を受け入れましたが、新しいフレッシュな考えをもった彼らから多くのことを学ばせてもらいました。

 

最後に

今回は、伸び代を維持し成長し続けるために大事なことを自身の体験談を踏まえて書いてみました。

偉そうなことを書いていますが、そうはいってもまだまだ日々勉強の毎日です。

凹むときだって多々ありますし、後から振り返って後悔することだってあります。

ただあの研修生の一件は自分の考えに大きな影響を与えたことは確かで、

ある意味自分へのトレーニングだと思って、思いついたときに振り返るようにしています。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

海外に出ることのメリットとは

前回のブログでは海外生活を始めた際に経験するカルチャーショックに関する記事を書きましたが、海外に出ていく方法は留学、ワーホリ、もしくは期間は短くなりますが旅行などいろいろあると思います。

僕はこのブログを通じて海外に住むことの魅力や素晴らしさを伝えて、海外に行きたい、もしくは住みたいと思ってる人の後押しをしていきたいと思っていますが、そもそもなぜそこまで外に出ることを薦めるのか、それにはちゃんと理由があります。

今回は7年間の駐在員を経て現地企業に転職した僕が海外に出ることを薦める理由を自分の経験をもとに書いていきたいと思います。

海外に行きたいと思ってる人はもちろん、どうしようか迷っている人、あまり興味がない人でも楽しんでもらえる内容と思いますので是非読んでいただけたらと思います。

 

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視野が広がる

これは容易に想像がつくメリットだと思います。文化や習慣、宗教の違う国の人々と日々をともにすることで、自分とは全く異なる考え方や、物のとらえ方を経験することができます。日本にいると想像もしなかったアプローチに出くわすことだと思います。そしてそういった経験を通して、人は違うものだ、違って当然なんだ(なぜなら育った環境が違うから)、というのを改めて認識することができます。また僕のようにお子さんがいらっしゃる方にとっては国際感覚が日常生活の中で養うことができるというメリットもあります。(これはもうギフトといっていいかもしれません)

生きる力が身につく

少しかしこまって言うと、人生の問題解決力が身につくといっても過言ではないと思います。以前のカルチャーショックの話でも触れましたが、海外に行く、そして住んでみると、思っても、想像もしていなかったことが起こるんです。そんなチャレンジングな状況で現地の言葉もしくは英語で解決策を見出していかなければいけない。うまくしゃべれなくて身振り手振りになるかもしれない。すべてがすべて自分の想い通りにいかないこともあるかもしれない。しかし、それを乗り越えた時の充実感と達成感、そしてなんといっても自信がついて今後の人生のプラスになることは間違いありません。

日本の良さが改めてわかる

これは日本を離れるとすごーくわかるんです。日本ってやっぱりすごい国なんですね。日本食のおいしさ、選択肢の多さは言うまでもなく、安心安全で街は綺麗、思いやりおもてなしの精神があって、細かいところまでサービスは行き届いている、都会で楽しむことも田舎の温泉でゆっくり過ごすことだってできる、本当に素晴らしい国なんです。

ここまでの記事を読まれた方の中には、僕が日本嫌いでは、と思っている方もいるかもしれません。そんなことはありませんよ。今いるデンマークももちろん大好きですがやっぱり僕は日本が大好きです。なので一時期帰国で空港に到着した際はほっとします。

でもこれって外に出てみないと分からないことなんですね。外から見た日本というのは中にいる時とは違って見えるんですね。日本人として日本を好きでいることは大切なことだと思っていて、海外に出てもそれは保つことができる、むしろもっと好きになる可能性だって大いにあるんです。

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いつだって帰れる

最後に書きたいことは、日本に帰ろうと思えばいつでも帰れるのです。一度海外に出たからといってもう日本に戻れないわけでは決してありません。日本のことが恋しくなれば、もしくは海外での生活が合わないなと思ったら、日本に帰ればいいのです。それでやっぱり日本が好きで日本にいようと決めるのは素晴らしいことだと思います。

 

最後に

人生80年と言われてたのはもはや昔の時代。今や90年、いやもう100年と言っても過言ではないかもしれません。そんな長い人生において日本だけで過ごすのは少し勿体無い気はしませんか?いわば食わず嫌いのようなもの。長い人生の中、1年2年、外の世界を見てみるのもいいんじゃないでしょうか。

 

以上が、僕が海外を進める理由になります。これらはおそらくどの国に行っても共通して言えることじゃないかなと思います。今回も読んでいただきありがとうございました。

ついに。。。コロナにかかりました。。。

コロナにかかってしまいました。オミクロンの感染力とその速さ、そして周りの状況を見て、そろそろ来るだろうな、とは思っていましたが、ついにその時がやってきてしまいました。備忘録のためにどんな状況だった下記留めておきたいと思います。

 

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デンマークのコロナの状況について

ご存知の通り僕は今デンマークに住んでいます。デンマークというと2月1日にコロナ規制を撤廃し、今後はいわゆる普通の風邪として扱っていくことが発表され、既に規制は解かれています。高齢者の方や基礎疾患のある人に対しては引き続きケア、注意が必要とのことで同時に4回目のワクチン接種の方針が打ち出され、今後3段階に分けて進められていくことも同時に発表されたました。

news.yahoo.co.jp

 

デンマークの現在の感染状況は、過去24時間では以下のようになっています。

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  • 検査の数 156,693人 (3,357,707人)
  • 新規感染者数 49,798人 (1,067,100人)
  • 述べ感染者数 2,087,689人 (44,736,193人)
  • 死者の数 18人 (386人)

カッコ内の数字は日本の人口比率換算した場合の人数になります。つまり日本に置き換えたとすると、毎日100万人以上の人がコロナに感染していて、これまでに国民の約3分の1以上あたる4千万人超がコロナに感染している、というそんな状況です。想像してみると恐ろしいですね(笑)日本であればマスコミが連日どんちゃん騒ぎをしている状況になるでしょうね。

 

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これがコロナが始まって以来の感染者数の推移グラフです。あいにく政府がコロナにサヨナラすることを決めた日にデンマークは過去最高感染者数を記録したんですね。

こんな状況でマスクも取っ払い、隔離やらなんやらを撤廃すると決断したデンマーク政府は本当にあっぱれと思います。ある意味コントロールできないし、症状も重くないのでコントロールすることを諦めて、うまくやっていくしかないと判断したのかもしれませんね。

 

自分の感染について

僕の場合はこんな感じでした。

  • 2/2夜 少し寒気を感じるが気のせいだと思って寝る
  • 2/3朝 起床後、少し熱っぽい感じがし、熱を測ると36.8と平熱の範囲。出社
  • 2/3午前中 体全体がだるくなってきて、熱っぽく感じる。これはおかしいと思いその場ですぐにPCRを予約。そして早退。
  • 2/3午後 早退した帰りにクイックテスト(予約不要)とPCR検査(要予約)を受ける。クイックテストは15分後に結果が出て、陰性だった。
  • 帰宅後熱を測ると37.6。
  • 2/3夜 熱が37.8になったところでバファリンを投入。症状は熱があるのとそのせいで頭がボォーとする、喉がイガイガするくらいで、咳や鼻水などは全くありませんでした。
  • 2/4朝 起床後、熱は下がっていました。バファリンが効いたせいか、夜起きるようなこともありませんでした。少し頭に違和感は残っているが熱を測ると36.8と平熱。その日は家で仕事を始めました。
  • 2/3昼 前日受けたPCRの結果が出て陽性と判明。この時点で熱を測ると36.6と完全に平熱。

こんな感じでした。ちなみに12月末にワクチン3回目接種を終えておりすべてファイザー。現在まで数日たちましたが2日間ぐらいは喉のイガイガがありましたが、4日たった今はほとんど何も感じません。また僕の場合は味覚がなくなるなどの症状も全く見られませんでした。ただ過去に会社の同僚の何人かも感染しましたが、そうち数人に味覚が感じない症状が出たものもいたのは確かです。たまたまだったのか、ラッキーだったのか、はたまた違う変異種なのかはわかりませんね。

 

その後の対応は

僕の場合、症状も軽かったですし、コロナ規制が撤廃されてからの感染だった、更には職場の同僚などもすでに感染していた人が結構いた状況だったので、大騒ぎになることはありませんでした。

上司に連絡した際も、『あーそうか、ついに来たね。ま、無理せんと大事にしときや』ってな程度でした(笑)

そして感染が判明した次の日に、専用のメールボックスに、あなたはコロナに感染したので以下の行動をとってください。そしてここに電話してください云云かんぬん、とメッセージが送られてきました。

保険省(保健所)につながる番号らしく、そこにかけると、症状がなくなってから4日間は家にいてください、その後は普通に生活しても大丈夫です。とのことでした。

 

最後に

ということでその後4日間はほとんど家からでず、おとなしくしていました。あくまでも自分の症状だけでいうのであれば、このくらいの症状ですむ人が大半であるならば、今回デンマーク政府が下した判断は正しかったと思っています。コロナが始まってもう2年以上。いつまでも同じことの繰り返しでなく、きちんとデータや分析の結果をもって、新しいやり方で次に向けて進んでいかなければいけない時期にきていると自分の経験をもって思いました。

かからないことには越したことはないと思いますが、手洗いをしっかりして感染対策はしながらもあまり恐れすぎずに付き合っていくのがベストな方法だと思います。日本も早く規制が解けて以前のように自由に行き来できるようになればいいなと祈りつつ。

それでは皆さんご安全に!!

 

どうやったらなれる?海外駐在になるための前提条件

以前のブログで、海外駐在になるには自分から声を上げて掴みにいくんだ、という趣旨のことを書きました。ただちょっと待って!その前に海外駐在になるための前提条件のようなものがあります。

そこで今回のブログでは、どういったことが駐在員の条件になるか、というのを簡単にまとめたいと思います。

 

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海外駐在員の立場って

初めに海外外駐在員というものはどういうものか、どういう立場なのか簡単に整理したいと思います。

 

会社の『代表』として

まず挙げられるのは駐在で海外に行くということは、『会社の代表』として派遣されるということです。ここでいう『会社の代表』とは、現地社長や支店長という意味ではなく(もちろんそういう人もいますが)その会社においてある部門、分野のエキスパートとして派遣されるということです。そしてそのエキスパート達の多くは現地の人たちをリードしていく立場を期待されて派遣されることになります。

別の視点でいうと、例えば日本本社からの役員の方々の現地訪問の際の対応や、日本からのお客さんが現地工場や製品を見るために訪れることもあるでしょう。場合によっては政府関係者や皇族の方々(僕は対応させていただいたことがあります!!)の訪問など、そういった時の対応を求められることも大いにあります。

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日本を離れて仕事をするということ

次に駐在員を送る会社側の視点で考えてみましょう。どういった人を派遣する必要があるのでしょうか。

日本の本社、本店もしくは日本にある主な拠点を離れて仕事をするということは、当然派遣先からの日本側への定期的な報告が必要になってきます。つまり駐在員は自分の専門分野、担当分野だけでなくより幅広い分野を把握し、理解して、それらをまとめて日本側へ報告する必要があります。最終的に報告する人は支店長などの上の方かもしれませんが、その人へのインプットという意味では一人一人の派遣者に求められることになります。

更には現地の支店の経営に関わる事項や、重要な決定事項に触れることもあるでしょう。また立場や役職によっては非常に大きな金額を扱うようなことも求められることになります。

そういった意味で会社としては自立して自主的に考えて行動できる人、更には守秘義務コンプライアンスの観点から信頼、信用のできる人材をおのずと選ぶことになります。

 

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海外駐在員の前提条件とは

さて、以上を踏まえどういった人が前提条件になるのでしょうか。

まずは、ある分野で人をリードしていける人、もしくはある程度一人で課題を解決して物事を進めていける人ということが挙げられると思います。新卒で入社したならば少なくとも5年程度は必要になるでしょうか。つまり入社後製品やその分野のことを学びそろそろ後輩も1人、2人と入ってきて、まだまだ新しいことを学びながらも、徐々に指導していく立場に変わってきている、そんな感じでしょうか。

また国内の案件で実績を残していることも重要な要素になると考えます。前回のブログでも書きましたが、海外に行くとまず言葉の壁がありその上で仕事を進めていく必要があります。逆を返すと、国内の案件でもいまいちこれといった結果やアピールできる成果を残していない人は駐在員として選ばれるのは厳しいと言えるでしょう。

僕は製造業の技術系でしたが、身の周りや自分のネットワークを見てみても、やはり30代中盤というのが多く、若くても30代前半、本当に若くてぎりぎり20代後半の人がいたくらいですね。商社などでは20代もあるでしょうが、それでも20代後半にならないとチャンスが回ってこない、むしろバッターボックスにも立たせてもらえない、ということになると思います。

 

入社前の学生のみなさんへ

よく面接の際に、留学していたので駐在を希望します、といきなり希望を言う人がいます。僕は言うこと自体は悪くないと思いますし、個人的には海外に出て働きたい若者にはどんどんチャンスを与えてほしい(自分ならば与えてあげたい)と思います。

ただ、上記のことを踏まえると入社後いきなり、もしくはいきなりとは言わないまでも、数年で駐在のチャンスが巡ってくることは、まずないと思った方がいいです。なぜならば、海外駐在員を派遣するというのは会社には膨大な費用がかかります。会社もボランティアや単なる教育のために人を海外に派遣しているわけではなく、当然成果を上げて、会社に利益をもたらしてくれる人を送るのは当然だからです。なので、まずは配属された部署で頑張って仕事を早く覚え、チャンスが巡ってくるのを虎視眈々と狙う、というのがいいと思います。

一方で海外出張などは若い時からでもいくらでもチャンスはあると思うので、そこはどんどんアピールして、積極的に連れていってもらうのがいいでしょう。

 

正直語学力はどうなの?

最後に語学力についてはどうでしょう。僕の周りを含めた経験でいうと、あるに越したことはないでしょう。なくても何とかなる、という人もいるし自分もこれに当てはまるうちの一人でしたが、自分の経験から言うと赴任後、ある程度の苦労は覚悟した方がいいでしょう。ただ、日本に居ながらにして仕事をしつつ、外国人と英語で対等に話せるほどの英語力をつける、というのは並大抵の努力ではできないとも思います。

実際僕も海外は出張や旅行で訪れた程度でなんとか話せる、という程度で赴任しました。英語は苦手じゃないし嫌いじゃない、でも帰国子女でも何でもないのでペラペラ話せません、という感じでした。ただ赴任後は苦労しました。そして悔しくて英語を勉強して上達しました。なのでそんな人でも大丈夫です。またこの話は後日別途記載したいと思います。

 

まとめ

今回は海外駐在になるための前提条件、と題して僕なりの視点でまとめました。残念ながら一発逆転や飛び級などの裏ワザはなく、まずはある分野のエキスパートになるべくがむしゃらに頑張ることだと思います。一方で前回書いたように、そんな中でも声を上げ続けることは依然としてめちゃめちゃ重要だと思っています。要は与えられた仕事をしっかりこなして結果を出しつつ、同時に声を上げてアピールする、というのが一番の近道だと思います。一方で海外出張はいくらでもチャンスはあると思うので積極的にアピールしてチャンスをつかんでいってほしいと思います。(アピール大事!!)

これを読んだ方で一人でも多くの人が海外で働くという夢に向かって進んでいけることを願っています。

本日も読んでいただきありがとうございました。

どうやって乗り切る?海外生活のカルチャーショック!

いざつかんだ海外駐在、待ちに待った憧れの海外生活。色々な思いをもち、胸に期待を膨らませ海外にやって来たけれど、やはりそこは海外、日本とは違うことがたくさんあるわけです。

期待していたこと、想像していたことと違う、といってがっかりやするだけならまだいいですが、日々のストレスが重なり早々に帰国する羽目に。。。なんてことも起こりかねないのが海外生活です。

ここでは海外で生活を始めた時に、必ずと言っていいほど経験するカルチャーショックの4つのフェーズを紹介するとともに、憧れの海外生活を少しでも長く、充実したものにしていくためにはどうすればいいか、僕自身の経験を交えて書いていこうと思います。ここに書いていることを予め知っているだけでその後の生活、気持ちの持ちようが全然違ってくるので、ぜひ最後まで読んでいってください。

 

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海外に住むということ

ここまで読んだ方の中にはもしかして、海外には旅行や出張でよく行っているし、海外の友人や同僚ともよくやり取りしているから、そんな自分は大丈夫、関係のない話だ、とか思っていませんか?

しかしこれだけは断じて言えます。旅行や出張で経験する海外と、住んでみて経験する海外は全く違うんです。

海外に住むということ、生活基盤、生活拠点をその国に移すということですね。ということは何も大きな目立ったイベントだけでなく、そこで発生する日々の小さな出来事、日本との違いに日々直面し、それを長い間にわたって経験し続けるということなんです。

海外生活において最も弊害となるのが、言葉と文化というのがありますね。皆さん聞いたこともあるでしょうし、頭ではわかっていると思います。でもこの2つから波及する日々の出来事というのが、言ってしまえば無限に発生するんです。スーパーでレジが遅い、買いたいものがなかなか見つからない、頼んだ荷物が届かない、クレームをいっても受け付けてもらえなかった。。。また健康面で病院のお世話になることもあるでしょうし、なかなか思ったとおりに伝えられない。。。などなど、日本で暮らしていればなんとも思わなかったことが、海外での生活においてショックや戸惑いを受けることが本当にたくさんあるんですね。

更に僕のように駐在員で家族を連れて行った場合などは、家族の人数分だけこういったことが毎日のように起きるわけです。それを慣れない土地での仕事をこなすとともに、家族のケアもしなければいけないという、非常に重大な任務を負うことになります。特に家族がいる場合は一つでも歯車が狂うとおかしくなってしまうんで注意が必要なんですね。

 

知っていますか?カルチャーカーブ

僕も実はデンマークに赴任するまでこのカーブのことは知りませんでした。会社が外部講師を招いて開催してくれたデンマーク文化に関する講義で知ることになったんです。今となっては最初にこういった導入教育をやってくれた会社に感謝ですね。

このカルチャーカーブ、いろいろな呼び方があり、他にもカルチャーショックカーブ、や形をそのまま名前にしたUカーブ、また帰国後のことまで含めたWカーブ、なんていいかたもあります。時期の長短や程度に個人差はありますが、ほとんどの人はグラフにある4つのフェーズを経験するといわれており、それは自分、自分の周りの日本人にもまったくもって当てはまっていました。

(ちなみにこの曲線は海外生活だけでなく、一般的に何か人生の中で大きな変化が訪れた時に経験するといわれており、後に会社のマネジメント研修で会社の組織変更が起こった際なんかにも経験すると習いました)

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カルチャーカーブ、4つのフェーズ

ネムーン期

まさに言葉通り。見るもの聞くもの触れるものすべてが新しく、写真をとりまくり毎日が楽しく刺激的。海外生活サイコー。表面的な部分しか見えて(経験できて)いない時期です。

 

カルチャーショック期

ただそんな楽しい時期も日々のいろいろな出来事、見えてなかった部分が見えるようになってきて、モチベーションは下降曲線をたどります。抱いていた期待や興奮が失望、落胆へと変わる時期です。不安やとまどいから始まり、我慢することでいらつきや怒りに代わっていきます。

 

転換、変換期

悩んでいた、わからなかったことが分かるようになり、徐々に自分の中で新しい文化、新しい国で暮らしていく方法を見つけ出す時期です。悩んでいたことよりもうまくいくことが多くなり、徐々に不安が自信へと変わっていきます。

 

適応、成長期

文化の違いを理解し、その違いを受け入れ、更にはどうすれば自分も相手も快適に過ごせるかという立場を見出していく時期です。視野が広くなり、行動範囲や本当の意味での異文化適応が始まる時期です。

 

 

どうすればいい?カルチャーショックを乗り越えるコツ

ここまで色々とかいてきましたが、ではどうやって乗り切ればいいのでしょうか?ここからは僕の経験を踏まえていくつか対処方法を述べたいと思います。

 

避けることはできないと知る

僕の個人的な考えですが、いくらどんなに強靭な精神力を持つ人でも、新しい国にきて不平不満なく最初から最後まで順風満帆に過ごすことができる人はおそらくいないのではと思います。日本に住んでいても色々ある中で、ましてや海外、それは色んな予期せぬことが起きますし、分からないこともたくさん出てくるんです。なので自分は関係ない、とは思わずに、こういうことになるんだな、4つのフェーズがあるんだな、とまずは認識する(知らないことを知る)ことが大事だと思います。

 

受け入れる

特に下降曲線に入り始めた際、時期、場合によっては何をやってもうまくいかないときがあるかもしれません。そんなときでも決して自分を責めることはせず(僕は、くっそー!!なんでうまくいかんのやーと怒っていた時期もありましたが笑)、育ちも環境も違うんだから、全部意見が合うはずはないよね、と受け入れることです。なんじゃそれ!と思われる方もいるかもしれませんが、文化も言葉も違うんだから、違って当たり前、なんです。なので、無理に状況を変えようとか、分かってもらえない相手に対して腹を立てるのではなく、ある程度『しゃーないか』と流すことが必要です。

そしてそう思っているのは自分だけじゃなく、日本以外の国から来た人もみんな経験している、と思うことで気持ちが楽になれるんじゃないでしょうか。

 

何らかの形で自分の想いを吐き出す

とはいってもなかなか全部は自分では処理しきれないですよね。そういった場合におすすめなのは、どういうことに直面していて自分は思っているか、などを自分の外に出してみることで発散してみましょう。具体的には、日記などに書き出してみる、(駐在員であれば)上司や仲間に聞いてもらう、家族と共有するなどがありますね。

僕の場合は最初の数カ月は1人暮らし、また赴任先の居住地域には駐在員は僕1人ということもあり、帰宅後は家で独り言をめっちゃくちゃ言っていました(笑)

また当時日本に住む奥さんに愚痴やら悩みを聞いてもらっていました。ありがたかったですね。

 

自分なりのくつろぎを見つける

これも僕がやった(現在も継続中)ことですが、自分なりにリラックスできる方法、ストレスを緩和できる方法を見つけることです。僕の場合は、家族に休日に森に出かけて、森の中をゆっくりと時間をかけて散歩をすることがとてもリラックスできることを発見し今も続けています。他には、家庭菜園で野菜を育てることも非常にストレスを和らげてくれています。

このように、自分なりのストレス発散方法や、居心地のいい場所を見つけたまに息抜きしてあげることも大変重要だと思います。

 

これだけはやっちゃだめ!

批判を繰り返す

いくら吐き出すといっても、批判ばかり続けるのはよくありません。ここでの批判というのは面と向かって、ダメなものはダメ、違うものは違う、というのではなく、内輪の日本人、仲間内だけで批判し続けるだけ批判し、何も行動を起こさないことです。これでは状況はよくなるどころか、ネガティブ感情が根付いてしまって、大好きだった国、あこがれていた海外生活が大嫌いに、なんてことにもなりかねませんので、十分注意しましょう。

ちなみに、僕の近くにも当てはまる人がいましたが、残念ながら新しい環境になじめず期限を切り上げて帰国する羽目になってしまっていました。残念な話ですね。

 

ひたすら我慢する

一方で言いたいことは言えず、また吐き出すこともせずに我慢一方というのは精神的にもよくありません。ある程度の我慢、というか飲み込むことは必要ですがひたすら自分だけで抱え込んで時が過ぎるのを待つという方法はお勧めできません。自分の中で我慢してるなぁ、という風に思ったならば、誰かに相談に乗ってもらうなり、あまりにも耐えがたい状況でストレスを感じるようであれば、気分転換に一時帰国を検討してみるのもありでしょう。日本を離れたとはいえ、日本のことを全て絶って生活する必要は全くありません。日本の好きなところ、よいところをどんどん取り入れて融合していくのが海外で長くやっていくことのコツだと思います。

 

まとめ

今回は海外生活を始めた際に経験するカルチャーショックをカルチャーカーブの4つのフェーズを紹介し、いざ自分の身に起こった場合はどうすればよいか、僕自身の経験を交えて紹介しました。

上で述べたように、あらかじめこういった波がやってくるなというのを知っているのと知らないのとでは全く違うと思います。是非これを読んでいただいた皆さんには、いざ自分に振りかかってきたときには、『あ、これのことだな』、と気持ちに余裕を持って認識し、たまに吐き出すことを忘れず、自分なりのほっとできる居場所をみつけ、海外生活を楽しく充実したものにしていってほしいと思います。

本日も読んでいただきありがとうございました。

 

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初出掲載:2022年2月1日