【デンマークの凄いところ その1】デンマーク人の英語は凄い
皆さんこんにちは。ひでじろうです。
皆さんはデンマークと聞くとどんなことを想像しますか?
想像すらできない方もいらっしゃるかもしれませんね。
ここ数年『世界一幸福な国』ということがよくメディアを騒がせています(した)が、
『世界一』なんて言われても何がそうなのか、ピンとこない方も多いと思います。
僕もデンマークに来るまでははっきり言って全く知識がありませんでした。
チーズ?酪農?アンデルセンくらい。
でも住んでみると、すごいなぁと思うことがたくさん。
今回は現在デンマーク在住歴9年目となる僕がデンマークに住んでみて分かった、
デンマーク(デンマーク人)のすごいところを数回に分けて紹介していきたいと思います。
デンマークに興味がある人、留学、旅行など検討中の人だけではなく、
デンマークのことを知らない人にも是非読んでいただければと思います。
デンマーク人の英語力は凄い
これはこちらに来てすぐに実感しました。デンマーク人の英語力、すごいです。
もちろんあまり得意じゃない人、もしくは不得意な人はいます。
しかし僕の感覚では95%くらいでしょうか。
働いている現役バリバリの世代はもちろん、お年寄りから子供まで。
都会だろうが田舎だろうが全く関係なく、本当に幅広くみんな英語を話します。
僕はメーカー勤めですが工場の現場の人たち、おじさんおばさん関係なく上手に英語を話します。
僕がデンマーク人同士の会議に入ると、パッと一瞬にしてデンマーク語から英語に変わります。
こちらに来た当初は、自分のためだけに英語を使ってくれてるんだな、と意見を聞いているだけで何も発言しないことにいつも焦りを感じて脇汗びっしょりになっていたのを覚えています。
ちなみにスイスに本社を置く世界的な教育機関EF(Education First)の調査結果で、
デンマークは非英語圏における英語能力112か国中3位という結果が出ています。
やはり欧州が強く、1位がオランダ、2位がオーストリア、と上位10カ国中9カ国が欧州圏。
唯一アジアからはシンガポールが4位に入っています。ちなみに日本は78位という結果です。
なぜそんなに話せるの?
なぜそんなに英語が話せるのか。あくまでも僕なりの考察ですが、
- デンマーク語と英語で文法、言葉そのもので似ているところがある
- 英語学習が小学3年生から必須になっている
- 少なからず日常生活で英語を使う環境がある
3点目に関して、これは僕の考察ですが、デンマークは国も小さく人口も少ないため、
昔から国内のみならず国外に目を向けて仕事をしなければいけないというのがあったようです。
よって、自然と外国語、英語を話すという環境が出来上がってきたということも挙げられます。
ちなみに、僕と同世代、もしくはそれより上の世代ではドイツ語も話せる人も多いです。
これは小さい時に数少ないテレビ番組のうちの一つがドイツ語で、それを見て育ったからだと僕の同僚は言っていました。
複数の言語を話す、もしくは理解できる人が比較的多くいることも特徴です。
日本人にとっては本当に羨ましい限りですね。
英語だけで生活できる?
端的に言うとYesです。
デンマークで生活していくうえで英語だけでも十分にやっていくことはできます。
なぜなら上で書いたように多くの人が上手に英語を話すことができる上、
ネイティブではないのでそこまで難しい言い回しや、回りくどい言い方をする人は少なく、日本人にとっても聞きやすい、分かりやすい英語だと思います。
またデンマーク人は基本的にとても親切なので、『英語でいい?』と聞くとよほどのことがない限り、『いいよ』と返してくれます。
また、彼らがすごいなと思うのはネイティブと話すときでも日本人なら分からないような言い回しや比喩表現をちゃんと理解してネイティブ並みに話すことができることです。
ここら辺は文化的な背景があるのかもしれませんね。
英語だけでも働ける?
これもYes、但し条件付きになります。
デンマークは小さな国ですが世界的に活躍、ビジネスを展開している会社が少なからずあります。
そういう会社では募集の段階で英語が話すことができればいい、という条件でポジションを募集しているので、
そういった会社、ポジションに就職することができれば問題ありません。
一方でデンマークローカルの会社に英語だけで就職というのは無理でしょう。
デメリットはデンマーク語が伸びない
但し、郷に入りては郷に従え。デンマーク人と仲良くなりたかったり、文化や国のことを知りたかったらデンマーク語を理解して話すことができるようになった方が断然いいです。
これはデンマークに限らず日本でもどんな国でも言えることだと思います。
ここに一つ問題があって、デンマーク人が英語が得意なので、自ら強制的にデンマーク語を話す環境に身を置かない限り、簡単に英語に逃げてしまえる環境なんです。
加えてデンマーク語は発音がとても難しいんですね。
その難しさを表す際に、酔っぱらってしゃべっている感じ、とか口の中に物を入れてゴモゴモした感じ、なんていう表現が使われます。
その結果、デンマーク語が疎かになりデンマーク語が伸びない、話せないというデメリットもあります。
僕もこのループに陥ってしまって今更ながら頑張ってデンマーク語を勉強しています。反省。。。
まとめ
今回はデンマークの凄いところ第一弾と称してデンマーク人の英語について僕なりの感想をまとめてみました。
デンマークで英語だけで生活するには十分問題なくできますが、一方で英語に逃げてしまってデンマーク語がなかなか伸びない、というデメリットもあります。
なのでデンマーク人とデンマーク語で会話したい、デンマーク語を伸ばしたいと思う人は自ら意識してそういった環境に身を置く必要があります。
また英語だけでも就職は可能ですが、インターナショナルに展開している企業に絞って応募する必要があります。
今日も読んでいただきありがとうございました。